「徹底的に」は英語で何という?覚えておきたい4つの表現方法

「徹底的」とは、「余すところなく、すみずみまで、抜本的に」という意味です。

とことん追求して、といったところでしょうか。

「良く掃除しておいてね。」と言うより、「徹底的に掃除しておいてね。」の方が、手が抜けない感じがしますよね。

この「徹底的に」という言葉、思ったより結構いろいろな場面で使われているかもしれません。

英語でどのような表現があるか、早速見ていきましょう。



一番しっくり来る「徹底的に」は?

「thoroughly」という単語がまさに「徹底的に」を表します。

・Please clean up this room really well.(良く掃除しておいてね。)
・Please clean up this room thoroughly.(徹底的に掃除しておいてね。)

先ほどの例文です。

「thoroughly」をつけることで、「徹底的に」という意味が付け加えられます。

また、

・Please clean up this room completely.(完璧に掃除しておいてね。)

「completely」は、「完璧に」という意味で、「徹底的に」と非常に似た言い回しになりますね。

どちらも「really well」よりもずっと手の抜けない掃除をしないといけない感じです。

もう少し「thoroughly」の例文を挙げてみます。

・The candidates thoroughly argued the point. (候補者たちはその点について徹底的に論じた。)
・We searched the pictures thoroughly.(私たちは写真を徹底的に探した。)
・We were thoroughly vetted. (私たちは徹底的に身元検査された。)

このように、議論であったり、探し物や調べ物などのトピックにおいてよく使われます。

「thoroughly」は、まさに日本語での「徹底的に」のように、くまなく、すみずみまでといった意味になりますね。

他にもある?「徹底的に」の英語表現

他にも先ほど挙げた「completely(完璧に)」のように、「徹底的に」と似た表現になる言葉を見ていきましょう。

例えば「intenesly」。

「激しく、強く」などの意味ですが、これを使った例文を見てみます。

・She was intensely disliked. (彼女は激しく嫌われていた。)

「彼女は激しく嫌われていた。=彼女は徹底的に嫌われていた。」と言い換えることができるでしょう。

この「intensely」は「強烈な、熱烈な」などの意味の「intense」の副詞です。

「intense person」で「個性の強い人、熱情的な人」という意味になったり、「intense pain」で「激痛」という意味になったりすることからも、この単語の持つ意味のニュアンスがなんとなくわかりますよね。

「徹底的」という言葉の持つ強さと似たものがありますので、置き換え可能なのも納得がいきます。

 

他には、「totally」という単語は覚えておいて損はないでしょう。

本来の意味は「全く、すっかり」であり、これも「徹底的に」と置き換えることができます。

・I am totally exhausted. (私はすっかり疲れてしまった。)

ここでいう「totally(すっかり)」は、完全にクタクタといったニュアンスですから、「徹底的に疲れた」と言えるのではないでしょうか。

この「totally」にはこう言った本来の意味での使われ方ももちろんありますが、最近ではほぼスラングのように、何にでも使われている感もあります。

・Totally awesome! (すっごいいいね!)
・「Isn’t she mean?」「 Totally!」(「彼女って意地悪じゃない?」「ね〜!」)
・This salad is totally delicious!! (このサラダ本当に美味しい!!)

などです。

まず、「 Totally!」だけで相槌になっています。

意味は、「そうだよね」「わかる〜」「本当にね」みたいなニュアンスで、何かに激しく合意する感じです。

「まさにそのとおり!」といった感じでしょうかね。

若い人たちの会話を聞いていると、「 Totally!」と「cool!」「like〜、like〜、(〜みたいな)」しか聞こえてこない気がするのですが、歳をとった証拠でしょうか。

他にもこの例題の「totally delicious、totally awesome」のように、言葉の前につけることでそれを強調する役割をしています。

「very」と同じ意味合いで使われていると言っていいでしょう。

・「Is that ok?」「It’s very fine!」
・「Is that ok?」「It’s totally fine!」

上の二つは全く同じ意味になります。

「それ大丈夫?」「全然平気!」といった感じですね。

「totally」を使うと、今っぽい感じになりますね。

日本語でも、この「totally」に当たるような、何かを強調する言葉は流行がありますよね。

「超」「鬼」「激」などありましたが…現在は何が流行っているのでしょうか?

まとめ

いくつか「徹底的に」を表す英語の言葉をあげてみました。

もう一度おさらいしてみましょう。

「thoroughly」で、まさに日本語でいう「徹底的に」を表すことができます。

他には、「completely」「intenesly」「totally」がありましたね。

どれも直訳で「徹底的に」とは言えないですが、「完璧に、激しく、まさに」など、言葉の持つ強さが「徹底的に」と似ていますので、場合によって使い分けてみてください。

また、「very」の代わりに「totally」を使ってみると、ちょっとネイティブに近い感じになるかもしれませんよ!