「ago」と「before」はどちらも「〜前」という意味ですね。
でもこの2つの言葉、あなたは正しく使い分けられていますか?
なんとなく両方使っている、という人も多いかもしれませんね。
でも「なんとなく」理解していてもあなたの英語力は上達しません!
そこで今回は「ago」と「before」の違いについてスッキリと整理してしまいましょう。
仕組みが分かればとても簡単なのでぜひこの機会に覚えてくださいね。
現在が基準の「ago」
「ago」の語源は「a」+「gone」で「ある出来事から〜だけ過ぎ去っている」という意味です。
話しては現在と比べて「〜前」という期間を述べていますので「ago」を使うときは必ず現在が起点となっています。
また「ago」はほとんどの場合数字を伴います。
数字でない言い方としては「long time ago」という言い方がありますね。
では例文をいくつか見ていきましょう。
(彼に2週間前に会った)
(申し訳ありませんが締め切り期限はは3日前に過ぎました)
(随分むかしのことだったので覚えていない)
また「ago」は「back」に置き換えることができます。
She went out 1 hour back.
(彼女は1時間前に出かけた)
「back」を使った言い方は非常に口語的なのでビジネスの場で使うことは控えた方が良さそうですが、ネイティブスピーカーは日常会話ではちょくちょく使っています。
完全に「ago」と置き換えられるので英会話で試してみてください。
(2年前にそこに行った)
こんな風に使うことができますね。
過去が基準の「before」
「before」の場合は話者の会話の起点は過去に置かれています。
例えば「昨日彼女と話した時に彼女は教師になって2年目だと言っていた」など、過去に視点が置かれた場合に「〜前」といいたい場合は「before」を使いましょう。
先ほどの日本語の例文を英語にしてみると
となります。
つまり彼女が教師になったのは話者と会話をした時点から「2年前」ということになります。
このように過去を基準として「〜前」というときは「before」を使いましょう。
では例文をご紹介します。
(この会社に入社する前に2年ほど英語を学んだ)
(誕生日の数日前に両親と喧嘩をした)
(私は前にそこに2回行ったことがあると気づいた)
また過去をはっきりと起点にしていなくても漠然と「これまでに」と言いたい時も「before」を使うことができます。
(ハワイに行ったことがある)
(前にも言ったよ。覚えてる?)
また「before」の特徴は、過去を起点とするだけでなく、未来について語る時も「〜前に」という表現を使うことができます。
例えば「その日の2日前に電話します」だったら
と言うことも可能です。
未来について語る場合は、話者が話している日時や時間がすでにはっきり決められていることが条件ですね。
(来週の前にこれを終わらせてしまいましょう)
こんな感じでも使えますね。
まとめ
今回は「ago」と「before」の違いについて解説していきました。
意外と簡単な使い分けでしたね。
今まではなんとなく使い分けていた人も多いと思いますが、これからは現在を起点にするのか、過去や日時の決まった未来を起点にするのか?
どちらかきちんと見極めて使うようにして見てくださいね。