「微妙」を英語にすると?日常会話でよく使われる4つのフレーズ

「微妙」をまず英語辞典で引いてみると、最初に出てきたのは「subtle」でした。

この「微妙」って、日本語で「ほんの少し」「かすかに」っていう意味ですね。

例えば

・subtle difference (微妙な違い)

というふうに使うような。

でも私たちが日常会話で使っている「微妙」って、「イマイチ」というニュアンスじゃないですか?

それに、何かをハッキリ決めたくない時に使ったり。

そんなニュアンスの「微妙」、ネイティブの人たちはどんなふうに言うのでしょうか?

早速見ていきましょう!



「うーん微妙…」曖昧に答えたい時は?

何か意見を求められた時、お誘いを受けた時…ハッキリ答えたくない時ってありますよね。

今すぐ答えを決められないとか、あんまり気が進まないんだけどハッキリNOと言えなくて、曖昧に答えを濁したい時とか。

そんな時、こんな言い方があります。

・Are you going to the party tonight?(今夜のパーティー行く?)

―I’m not sure.(微妙かなー)

 ・Did you like the movie?(あの映画好きだった?)

―Yes and no.(微妙〜)

「I’m not sure」は、直訳すれば「確かではない」ということですね。

お誘いを受けたパーティー、あんまり行きたくないんだけれど、ハッキリ行かないというのもなあ…なんて時に「行けるかどうか確かではない(うーん微妙)」のニュアンスで使いましょう。

「Yes and no」も良く使われます。

「はい、でもあるし、いいえでもある」。つまりどっちとも言えるということです。

この例文で言えば、その映画は良いところもあったしダメなところもあった、総じて微妙だった、ということですね。なかなか便利な文句です。

ただこの「Yes and no」は、その後に説明を求められることが多いです。

何が「Yes 」で何が「 No」なのか。

例文で言えば、この映画のどこが良くて、どこがダメだったのかですね。

また「Maybe, maybe not」も良く聞きますね〜。

「たぶんね。でもたぶんダメかもねえ。」といった感じで、

例えば

・You wanna hang out someday next week?(来週のいつか遊ぼうよ)

―Maybe, maybe not.

というと、限りなくノーに近いけど、ハッキリ断らないという感じになります。

「Maybe, maybe not」という答えが返ってきたら、90パーセント「No」という意味だと思って間違い無いでしょう(笑)。

疑わしい「微妙〜」は?

なんとなく不安な、不確かな、あやふやな…

そんな時に使われるのは「iffy」です。

「That’s iffy!」はまさに「うーん微妙!」のニュアンスですね。

・The weather looks iffy today. (今日は天気が怪しいな)

・He has an iffy reputation.(彼は評判が良く無い)

・It sounds iffy to me.(それ怪しいなあ)

といったふうに使えます。ちょっと疑ってしまうような状況・人、物事に対しての「微妙」ですね。

まとめ

日常会話における曖昧な返答としての「微妙」をご紹介しました。

  1. I’m not sure.
  2. Yes and no.
  3. Maybe, maybe not.
  4. That’s iffy!

明言を避けたい時の返答としての「微妙」、疑わしい状況や物に対しての「微妙」。

良く欧米の人はハッキリ物を言う、Noも躊躇なくズバッと言うというイメージがあり、日本人は曖昧に答えを濁すというイメージがあると聞きます。

実際、仕事ではハッキリと物事を言って進めますが、プライベートでは日本人並みに曖昧な返答を使っています。こちらの社会はあらゆる事の責任の所在にとても敏感です。

なので仕事ではそこをはっきりとさせるんですね。

逆にプライベートの人間関係では、それがたわいのない会話であったとしても、責任を避けるために(例えばパーティーに行くと言ったのに来なかった!となりたくないがために)曖昧な言葉で濁したりします。

日本での曖昧な返答は、はっきり言うのがちょっと怖いとか、悪いなと思って…という状況が多いと思いますが、欧米での曖昧な返答は、責任を避ける、ということが根底にあるように思います。

面白いですよね。同じような言葉でも、「微妙」な違いがあるようです。