みなさんこんにちは!
「彼女の雰囲気が好きなんだ」と言いたい時、英語でなんと言いますか?
実は「I like her atmosphere」と言うのは間違いなんです。
今回は「雰囲気」=「atmosphere?」という疑問にお答えしつつ、「雰囲気」を表す表現についていくつかご紹介していきたいと思います。
「雰囲気」=「atmosphere?」
「雰囲気」=「atmosphere」というふうに学習した人も多いと思います。
これは完全に間違いではないのですが、注意しなければいけない点があります。
それは「atmosphereは場所や状況にしか使えない」ということです。
(雰囲気が良いのでこのレストランが好きだ)
(彼の家はとてもアットホームな雰囲気だった)
また、「atmosphere」は「大気、気圧」という意味でも使われます。
「気圧」という意味の時は「atmosphere」は可算名詞なので「s」をつけることができますが、それ以外は単数形で使います。
(私たちがその問題について話し合った時、とても気まずい雰囲気だった)
こんなふうに状況に関して使うこともできますね。
英英辞書を見ても「atmosphere」という単語は
The character, feeling, or mood of a place or situation
(場所や状況などの特徴や感情、雰囲気など)
(Cambridge dictionaryより引用)
と書かれています。
「atmosphere」2人以上の人間が作り出す場所や状況の雰囲気のことなので、「I like her atmosphere」と言うことはできないのですね。
雰囲気を表す言葉「vibe」
「vibe」はもともと「vibration」からきている言葉です。
「vibration」は「ブルブル」と震える振動のことですね。
なぜ「vibe」が「雰囲気」という意味で使われるようになったかと言うと、雰囲気が「精神的電波で届くから」なのです。
この単語は「この人の雰囲気が好き」というふうに人に対して使うことができますし、もちろん建物や音楽に対しても使うことができます。
また「vibe」は「オーラ」「(良い・悪い)雰囲気がある」という意味でも使うことができますよ。
(話しやすい彼女の雰囲気が好きです)
(このカフェなんか雰囲気良いよね?)
(落ち着いた雰囲気の彼の曲が好きです)
(彼はなんだかオーラがある)
雰囲気を表す言葉「ambience」
「ambience」は「環境、雰囲気」を表す単語です。
もともとフランス語であるこの言葉は、どこかオシャレで詩的な雰囲気も感じられるかもしれません。
ちなみにフランス語では「ambiance」と綴り、同じ「雰囲気」という意味で使われます。
(今夜はオシャレな雰囲気なレストランに行きたい)
(あそこに良い感じの雰囲気のある家がある)
おまけ 曖昧な感情を表す英語表現
最後に「雰囲気」にちなんで曖昧な感情を表す英語表現についてご紹介します。
・I kind of like it.(なんか好きかも)
「kind of」は「Do you like ice cream?」などと聞かれた時に「kind of(普通かな)」という返答にも使えます。
・Just because(なんとなく)
これは便利なフレーズ。
(なんであのTシャツ選んだの?)
Because…umm…just because.
(なんでって・・・なんとなくだよ)
というわけで、今回は「雰囲気」を表す英語表現についてご紹介しました。
ポイントは人に対して使う時と、建物や状況に対して使う時で言葉が違うことですね。ぜひ使ってみてください!