「気が利く」を英語で言うと?思いやりや気配りのフレーズを覚えよう

「気が利く」は、日本語で言うとふた通りの意味があります。

「細かいところにまで注意が及ぶ」という意味と、「おしゃれな、粋な」という意味です。

今回は前者の意味の「気が利く」を見ていきたいと思います。

誰かが思いを汲み取って何かをしてくれた時、ただありがとうと伝えるだけでなく、とっさに「気が利いてるね、ありがとう!」と言えたら、もっと感謝が伝わりますよね。

ただの「ありがとう」や「すいません」などに、少しの表現を付け加えるだけで、ぐっと表現の幅が広がっていきます。

それは、日本語でも同じですよね。言われた方も嬉しいはずです。

では早速「気が利く」の英語フレーズを見ていきましょう。



気配りができる、の「気が利く」はこのフレーズ

一番しっくり来る表現は「thoughtful」でしょう。

thoughtfulは、思慮深いとか、思いやりがあるという意味です。

・He is  really thoughtful.(彼はすごく思いやりがある。)
・That is very thoughtful of you!(気が利いてるわね!)

といった感じで、感謝の気持ちを伝える時や、誰かの優しさを讃えたい時なんかによく使われます。

「Thank you so much! How thoughtful!」で「ありがとう!なんて気が利くの!」となります。

少し掘り下げてみてみると、「thoughts」は「think」の過去形、過去分詞で「考えること」や「思いやり」と言った意味を持ちます。

そこに「full(満ちた)」の接尾辞「~ful」がつくわけですから、直訳してみても「思いやりに満ちた」となるわけですね。

 

似た表現では、「attentive」が挙げられます。これは気配りとか、注意の行き届いた、という意味になります。

・He is so attentive. (彼は本当に気が利く。)
・She is very attentive to you. (彼女は君にすごく優しいよね。)

と表現することができます。

ちなみに「attentive」は注目という意味の「attention」の形容詞ですね。

「thoughtful」と「attentive」、どちらも「気が利く」にぴったりの表現と言えるでしょう。

「気が利くね、ありがとう!」

他にも少しニュアンスが違いますが、「気が利く=優しい」の表現を見て行ってみましょう。

・nice of you

これは本当によく使われますね。

誰かが何かをしてくれた時、その優しさに感謝したい時。

「Thank you! That’s so nice of you…!」で「ありがとう!なんて優しいの…!」となります。

この「nice」、誰でも知っている簡単な単語ですが、結構しっかり訳すのが難しい単語でもあります。

「nice to meet you!」は誰でも知ってる「お会いできて嬉しいです。」の挨拶ですよね。

でもこれって直訳できますか?

「あなたに会えてナイス」…ナイスは何て訳したらいいですかね?

辞書を引くと、「かわいい、快い、見事な、快適な、心地よい」と出てきます。

つまりなんか、「いい」の意味なんです。

よく使う表現であり、「He is so nice.」とか、「That place is nice.」とか挙げればきりがないくらいです。

この「good」の「いい」ともまたちょっと違ったニュアンスの「nice」は、本当によく使われますが、日本語にはしっくり訳せない、ちょっと不思議な単語だなあと私はいつも思います。

話が脱線してしまいましたが、この「nice of you」と似た表現では「sweet of you」もあります。

ありがとう、にこれらを付け足せば、心からの感謝を伝えることができますよね。

まとめ

それではもう一度おさらいしてみましょう。

  • That is very thoughtful of you!(気が利いてるわね!)
  • He is so attentive. (彼は本当に気が利く。)

「thoughtful」と「attentive」で「心配りができる」といった意味合いの「気が利く」になります。

そして

  • nice of you
  • sweet of you

で「気の利いた優しさ」を表すことができます。

次に「Thank you!」を誰かに言う機会があった時、是非臨機応変にこれらを付け足してみてください。

きっと相手の笑顔を見ることができるはずですよ!