日本語から英語に訳す時になかなか難しい言葉ってありますよね。
例えば「一長一短」は英語にすると「good points and ban points」「merits and demerits」「pros and cons」など色々な訳し方ができます。
そこで今回は「臨機応変」という、使いたいけれどなかなか訳すのが難しい言葉の英語訳について考えてみたいと思います。
目次
「臨機応変」という言葉をおさらい
「臨機応変」というのはもともと仏教用語で「機会に変化に応じて臨む」という意味です。
日本語では「臨機応変に対応する」というように、「柔軟性のある対応をする」という良い意味で使われることが多いですが、英語に訳す時は「思いつくままに、即座に、でっち上げて」というマイナスのニュアンスが含まれることもありますので頭に入れておきましょう。
臨機応変①「play it by ear」
元々は「耳で聞いて即興で演奏する」という意味で使われていたイディオム。
元々決めていた計画などに頼らずにその場の状況によって行動を決めることです。
(なんて言うか・・・俺はあんまり臨機応変なタイプじゃないんだ)
(彼女が会議で機転を利かせたので、ことが上手く進んだ)
(何が起こるか本当に分からないんだ)
(臨機応変にやるから心配しないで)
臨機応変②「act according to circumstances」
「状況によって行動する」という意味ですね。
「circumstances」は「状況」という意味の単語ですが、他にも「暮らし向き」「運命」「事実」という意味もあります。
(臨機応変に行動することが大切だ)
(特定のルールがなかったので臨機応変に行動しないといけなかった)
臨機応変③「take proper steps to meet situation」
その状況に応じたステップを踏むという意味です。
「meet」という単語には色々な意味があり、「必要などを満たす」「集会などが開かれる」「死に直面する」など広い意味を持つ単語です。
(臨機応変にやればきっと大丈夫だよ)
(次はきっと臨機応変にできると思います)
機転が利く①「quick-witted」
「素早く機知に富んだ人」に使う表現です。
間違いやすいですが、「witt」という英単語はなく、単体では「witty」(気の利いた、機知に富んだ)という単語になります。
日本語でも「ウィットに富んでいる」なんて言ったりしますよね。
(絶対なんとかなるよ。彼は機転が利く男だから)
(すごい!頭の回転が早いですね!)
機転が利く②「resourceful」
「resourceful」は少し難しい単語ですが「機知に富んだ、臨機の才のある、やりくり上手な」という意味の単語です。
アーバンディクショナリーでは「with mart/creative thinking」と説明されていますね。
(なんとかできるかな?)
Leave it to me. I’ll prove that I’m resourceful man.
(お任せください。私ができる男だということを証明してみますよ)
まとめ
今回は「臨機応変」と「機転が利く」という英語表現についてご紹介していきました。
- 「play it by ear」
- 「act according to circumstances」
- 「take proper steps to meet situation」
- 「quick-witted」
- 「resourceful」
みなさんも臨機応変に色々な単語を使い分けて英会話を楽しんでみてくださいね。
それではまたお会いしましょう。See you next time!